小樽築港ベイエリア委員会とは
小樽築港ベイエリア委員会とは、小樽の海を愛する人々によって構成された、楽しい海の遊びについて考え活動する任意団体です。小樽の素敵な海を、市民だけでなく、海のない地域の人達にも身近に感じてもらいたいと願い、長い間使われないままになっていた旧若竹貯木場(現、小樽築港臨海公園海側水域)に浮き桟橋を設置。様々な海の遊びのイベントを通して、海水浴とはひと味違う海の魅力と正しい知識を伝え、安心して遊んでもらえるよう、活動を続けています。
「丸太が集まる場所」が「人が集まる場所」に
現在、当委員会が活動している場所は、かつて貯木場として使われていたところです。貯木場というのは「材木のプール」。住宅建設のための輸入南洋材の丸太を海面に浮かべて仮置きし、必要に応じて陸にあげ、貨物列車に積み出していました。しかし1980年代に入り南洋材の輸入量が減少したため、小樽の貯木場(若竹貯木場)は次第に利用されなくなってしまったのです。他の地域の貯木場は多くが埋め立てられましたが、旧若竹貯木場は、周辺にウイングベイ小樽や石原裕次郎記念館などの施設やマリーナなどが整備されたこともあり、埋め立てられることなく、築港臨海公園として整備され、海を身近に感じられる場所になりました。ただ、残念なことに、臨海公園は岸壁が高く、当初は陸から直接海に入って遊ぶことができませんでした。そこで2007年、魅力いっぱいの築港臨海公園と周辺水域を活用するため、産官、および観光・レジャーに携わる団体や市民団体など、併せて20を超える機関が参加し、「小樽築港ベイエリア活用促進実行委員会(現:小樽築港ベイエリア委員会)」を発足。臨海公園の岸壁に「海へのスロープ(浮き桟橋)」を設置し、海水浴とはひと違う海の遊びを提供を始めました。
海遊びの楽しさを体験できる場所
市民を始め多くの人達が、「海(港)は危険な場所、海で遊べる場所は海水浴場だけ」「船で遊ぶのは限られた人たちだけ」というイメージを持っていると思います。確かに何の知識も無ければ、海は危険と隣合わせの場所ですが、きちんと知識を身につければ、海は「魅力的な楽しい場所」へと変わります。当委員会では、安全確保のため、参加者全員にライフジャケットの着用を義務付け、海遊びの上級者の指導・監視のもと、遊んでいただいています。初めは水に濡れるのを怖がっていた子どもたちも次第に笑顔に。しばらく海で遊んでいなかった大人たちも童心に帰り、時間を忘れて楽しんでいただいているようです。
毎日が楽しい!築港ベイエリア
小樽築港ベイエリア委員会は2016年で活動10年目の節目を迎えました。もっと多くの方たちに遊んでいただける機会を増やそうと、約1か月間の長期に渡り、ボートやヨットなどで遊べる「ボート天国 in 小樽 夏休みロングラン」を昨年に引き続き開催します(※毎週月曜定休、他のイベントや大会開催日、悪天候時をはお休みします)。このほか、築港ベイエリアでは、当委員会主催イベントの他、アクアスロン大会やレガッタ大会、海洋少年団の練習なども行われています。小樽の海遊びの楽しさを、築港ベイエリアで、ぜひ、体験してみませんか?